自分の変化に伴って、好ましいと感じる香りは変化するようです。
先日、以前から気になっていたショップへ行ってきました。
「あなたの鼻が主役のお店」
ストレートで刺激的な1文。
そうそう!!
香りを選ぶって、そういうことなの!
流行りだとか、万人受けするとか、
それはそれで良いし、それを求める時もあるけれど。
でも、どこかで、今までと違うもの。
今の、私にぴったりくる香りを求めたくなる時期がある。
それは、本当の自分に出会いたくなる感覚にも似ている。
表面的には、自分の精神状態や、おかれている環境、体調で香りが変化することもあるけれど、
本能を呼び起こすような香りに突然、出会ってしまうことだってある。
呼び起こされるもの
察知するもの
守るもの
拡がるもの
予感するもの
過去という記憶
未来という予知
そして、いま
自由に行き来できる秘薬ともいえる。
過去、私にとって香りは、癒しや力、演出としての位置にあったけれど、
そこにとどまらず、香りと融合する感覚の存在があることに驚きを与えてくれる。
香りが奏でる音、物語、色、温度のようなものと自分が一体化する。
どんな自分になりたいか?はもちろんのこと、
時には、
その香り、そのものになってしまいたい時。
そこには、日常を超えるという、スリリングな冒険の予感がある。
https://www.youtube.com/watch?v=w9gOQgfPW4Y
香りを感じる嗅覚は、脳の原始的な部位といわれる大脳辺縁系と関係しています。
ここは、食欲や性欲や意欲などの本能や、喜怒哀楽の感情を司る役割を持っています。
過去に、ある匂いを嗅いだ時に心地よさを感じ、それが記憶されると、
それは、後に快をもたらす香りとなるようです。
例えば、子どもの時に、大好きだった祖母の家に行った時の、畳の匂いや、
お線香の香りが記憶に残っていると、その香りで祖母を思い出し、安心感や心地よさに繋がるようです。
自分の過去の経験を元にして、潜在意識が快、不快を判断するのですね。
嗅覚は、本能で好き嫌いを振り分けるので、
腐っているものを判断するなど、危険から身を守るためにも働きます。
(最近では、遺伝子レベルで相性を嗅ぎ分けている、という面白い研究も報告されてたりしますよね。)
しかし、年齢とともに、嗅覚は衰えていくようです。
嗅覚を意識的に鍛える方法としては、日常生活での匂いを意識すること。
飲んだり、食べたりする際に匂いを嗅いでみる。
コーヒーや紅茶等のように、匂いを嗅いで、香から楽しむ感覚ですね。
更に、シャンプーや香水、石鹸、花や、フルーツなど、
普段から自分の周りにある、刺激の少ない、好きな香りを1日に数種類を数回嗅ぐことで、
嗅覚が発達して脳への刺激にも役立つそうです。
まさしく香りと記憶を関連づける方法ですね。
人によって、心地よいと感じる香りは様々ですが、今の自分の身体が欲している香りといえるかもしれません。
「香水をつけない女性に未来はない」というのは、ココ・シャネルの名言ですが、
私も、香水が大好きで、今まで沢山の香りを試してきました。
その中には、一瞬にして、過去の懐かしい思い出が蘇る、懐かしい香りもあります。
これは、プルースト効果といわれる、嗅覚への刺激が、過去の記憶を呼び起こす現象、として知られています。
私の場合、香水をつけないで外出するという日は、まず、ありません。
洋服を、コーディネートするように、その日の気分で香りをチョイスします。
時や場所、状況によって応じた香りを選ぶのは、もちろんの事、
種類(オードパルファン・オードトワレ・オーデコロン)や、つける場所を調整します。
ふとした時に、ふわっと香るお気に入りの香りで、リラックスしたり、安心感を得たり、パワーをもらったり・・
気持ちが上昇し、華やぎます。
香りは、自分に、そっと寄り添いながら導いてくれる、不思議な力を持ち、
自分を表現できるアイテムの1つだと感じます。
男性でも、女性でも、素敵な香りを、上手にまとっている方は、とても魅力的です。
香りの好みは人、様々ですが、人によって香りが変わるなんて、何だかワクワクしませんか?
年齢を重ねても、女性であることに誇りを持ち、
女性らしさを大切にできる自分の味方として、選んでみるのも楽しいですよ。