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2024-01-28 20:02:00
こころの多様性
現代社会では、多様性を理解し、尊重し合うことが求められています。
とはいえ、自分とは違う考えや価値観を持つ人を受け入れるのは、決して簡単なことではありません。
他者と出会うということは、互いの「違い」と出会うことでもあるからです。
誰かの言動に気持ちがかき乱されたり、強い苦手意識を感じたりすることは、日常の中でごく自然に起こります。
しかし実は、その「受け入れがたい他者」こそが、まだ知らない自分自身と出会う貴重なきっかけになることがあります。
心理学では「投影」と呼ばれる現象があります。
自分の中にある認めたくない感情や衝動を無意識に相手へ重ね合わせ、「あの人が嫌な部分を持っている」と感じることで自分の心を守ろうとする働きです。
ユング心理学でいう「影(シャドウ)」もこれにあたります。自分の中で蓋をしてきた否定的な側面が相手に映し出されるからこそ、私たちは強い不快感や苦しみを覚えるのです。
誰かを排除したい、許せないと感じるとき。
その嫌悪感の対象は、もしかするとずっと自分自身の奥深くに閉じ込められてきた「もうひとりの私」かもしれません。
「あなたにはあって、私にはない」
「私にはあって、あなたにはない」
もし誰かに違和感や苦手意識を抱いたなら、まずはその感覚を否定せず大切にしてみてください。
「なぜこんなに嫌なんだろう?」「私の中で何が反応しているのだろう?」と、否定ではなく好奇心を向けてみること。
現れた嫌な感情のそばに、少しだけ留まってみること。
それは、自分自身の内なる影に光をあてる静かな作業です。
表と裏はコインのふたつの側面であるように、自分の中にある相反する要素もまた、あなたという存在を構成する大切な一部です。
自分の内にある多様性に気づき、それらを否定せずに受け止め、内なる自分と「理解・尊重・協働」できるようになること。
自分自身に開かれた心を持つことができたとき、私たちは初めて他者とも真の意味で出会い、心を通わせることができるのではないでしょうか。
更新日 2026.8.19
