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まとうもの
11月。
日中の気温差はあるけれど、今年は、例年より暖かい日が多い。
もともと、秋は短い上に、ここの所の気象の変化によって、
夏から冬に急激に移ってしまう感が強かったので、
今年は、この短い季節を個人的に楽しんでいる。
そう・・・
今年は、上着の出番がなかなかやってこない。
アウターを何気に羽織る時期にはない、
曖昧な気温を楽しむための、コーディネートを考えるのが個人的に好きだ。
ワードローブの中から、何と何を組み合わせようか?から始まり、
甘めの物を、辛口のものと組み合わせたり、
盛りすぎ!と感じたら、ちょっと引いてみたり。
逆に、物足りなさを感じたら、足してみるとか・・
色や、小物や、アクセサリーで、
何を、どこに盛ろうか?引こうか?
考えるのが結構楽しいのだ。
この時間は、自分の感覚が全て。
俗にいう自己満足、というものだろうけど、
この、ああでもない、こうでもないの繰り返しが楽しい。
バランス、調和、センスとか言われるもの。
洋服は、ただ、私の身体を包むものだけれど、
私を表現するものの1つだと最近、気づくようになった。
気負わず楽でいたい時、
ピリリ!と引き締めていきたい時、
女性として楽しみたい時、
活動的に過ごしたい時、
更に、1つのシチュエーションでなく、
「相反することを、どちらも楽しみたい時」。
子育てをしながら、女性としての自分も楽しむような欲張り感が欲しくなる。
型に、役割に、はまり込むことのない、
力の抜き加減や、楽しみ方が、ファッションには現れると感じる。
また、年齢を重ね身体の変化と共に、選ぶものは変化するだろう。
今まで、似合わないと敬遠していたものが、しっくりくる瞬間。
形や、丈、色合い、素材。
それは、今までと違う、新たな自分の発見でもある。
その日、その場、相手によって、
どんな自分でいたいか?
を演じるための一種、コスプレ的な1つのアイテムでもある時期は超えて、
私の内面から自然に溢れることが、
ファッションを通して現れてくる。
そんな素敵な関係でいられれば嬉しい。