緊張とリラックス。
この繰り返しは、私達の身体に日々おこっています。
緊張状態にある時は、
汗をかいたり、心臓がドキドキしたり、筋肉に力が入り固くなったり。
では、どんな時にその状態が起こるのでしょう?
それは、
仕事に集中している時、怖い体験をした時、怒りを感じている時、興奮した時、
楽しい時、好奇心や冒険心をくすぐるものに遭遇した時、
感激したり、不安や不快を感じる時。
楽しいドキドキ、ワクワクなら、感じていても苦にならないけれど、
苦しみを伴うようなドキドキが続くのは苦しいものです。
例えば、
疲れているはずなのに眠れなかったり、
他者から言われたことが後から思い出されて、好きなことをしても楽しくなかったり・・・
こんな風に緊張状態が続いたら、神経の休まる暇がありませんよね。
それは、とても疲れるし苦しいものであると思います。
緊張とリラックス。
この両方を行き来し、バランスを取るよう身体はできています。
では、リラックスしている時って、どのような状態でしょう?
身体では一体、何が起こっているのでしょう?
それは、
眠気を感じる。
呼吸がゆっくり深い。
筋肉が緩んでいる。
手足が暖かい。
心拍が落ち着いている。
など、緊張状態で感じた事とは、反対のことが起こっています。
では、その状態は、どんな時に起こるのでしょう?
それは、ホッと一息ついている状態。
自然に力が抜けて心地良さを感じる時です。
そんな環境にある時、それが起こっている感覚です。
色、匂い、音、味、触感
五感を使って、身体の内側で得られるものです。
実際にいま、対象がなくても、イメージできればOKです。
そんな、自分だけの脱力を発見すること。
どんな些細なことでも構わないので、是非、沢山見つけてあげて下さい。
人によっては、リラックスすることを許せない自分に気づくかもしれません。
緊張状態が続いていることに気づけたら、まずは呼吸に意識を向けて下さい。
私達は、ふだん無意識に呼吸をしていますが、
自分がいま、どのような呼吸をしているか?
に気づけば、呼吸の質や回数をコントロールすることができます。
息を吐く時には、副交感神経が働きます。
お臍の下の丹田を意識して、止めることなくゆっくり細く息を吐き切ってみて下さい。
吐き切ると自然に息を吸い込む準備が整っているはずです。
副交感神経の働きが高まり、交感神経とのバランスがとれるように、もともと身体はできているのです。
リラックスしている時は安心でいられる時。
安心安全な環境におかれることができなかった、と感じられる方にとって、
緊張が緩んでいる自分に気づけるようになること、それが基本です。
セッションを行う上でも、自分の安心感を知っていること。
それは大きな力になります。
苦しさや不安に遭遇しても、何度でもそこに戻れば良いのですから。
安心安全な感覚をチャージできれば、人は、自然に新たな探索行動に出かけることができるのです。