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身体を通して思い出すこと
心理療法や瞑想など、
自分の内面に触れていくことを続けると、
ふと、身体そのものが柔らかくなった感覚に、
気づくようになります。
それは、残念ながら、急に、
Ⅴ字開脚ができるようになる、とか
ヨガの上級ポーズがとれるようになるなどの、
ミラクルなものとは違うのですが・・
歩いたり、踊ったり、日常の動作でも、
以前は緊張して固くなっていた、
自分の身体の部分に、気づくようになります。
また、日常の場面でも、
どこに力がかかっているか?に
気づくことが増えてきます。
筋肉の硬化(緊張)に気づけると、
その部分を意識的に緩めることができます。
気づいたら、
無理のない姿勢を取るようになります。
自分の身体に起こる状態に、
気づけなければ、
緩めたり整えたりすることはできません。
歴史ある、斬新的筋弛緩法と言われる
身体のリラックスを導く方法があります。
これは、
意図的に筋肉を強く緊張させ、
その後、一気に力を抜き脱力させることで、
身体に起こる緊張状態と
リラックス状態の違いを体感していく方法ですが、
この逆バージョンとも言えるでしょう。
不安や緊張、恐怖が起こる時、
自分の身体がどうなっているか?
に気づきやすくなるのです。
それは、
いつの間にか身体が、
滑らかになる、とか
しなやかになる、とか、
自分の身体の動きに、制限がなくなるような感覚です。
身体の制限が緩んでくると、
自分の内面から湧き上がる、
感情や感覚を察知しやすくなり、
それを表現する楽しみが生まれます。
思考の呪縛から離れること、
少し余裕ができている状態とでもいえるでしょう。
ダンスは、
身体を使って自己を表現するものですが、
心と身体の繋がりを実感できる、奥深いものでもあります。
私が最近、興味を持って試したものは、
アメリカのGabrielle Rothが考案した、
身体の動きを通じた、
動く瞑想と言われる5リズムといわれるもの。
フローイング(女性性)
スタッカート(男性性)
カオス(統合)
リリカル(子ども)
スティルネス(内なる霊性)
という5つのリズムを通して、踊ることを、
海の波にたとえ、Wavesと呼ぶそう。
何だか難しそうですが、ティーチャーが
自然に誘導してくれるので大丈夫です。
下手でも、恰好悪くても全然構いません。
身体の動きたいように、動かしてみる。
恥ずかしさや、抵抗が現れてきたら、
それに、ただ気づいていること。
そしてまた身体に意識を向けていく。
むしろ、どう見られるか?
恥ずかしい、という自意識から解放される時にこそ、
自分の一番奥深くのセンターに気づく体験になるかもしれません。
今、一瞬一時に身を任せ、
内から現われるものに抗わずに、そのままに・・・
動きが内側から「出てくる」ことを許していきます。
自分の内の奥深くと繋がることで溢れ出すものが、
身体を通して現れてくるような体験です。
それは、どこか懐かしい感覚であったりもします。
コロナの関係もあって、
最近は、オンラインで気軽に体験できるので便利です。
私も最初は、
知らない人同士で集まって踊るなんて、
敷居が高いな~と感じていましたが、
オンラインなら大丈夫でした。
誰に見られるわけでもないし、
ふりを覚えることもない。
型はなし!!
自意識や思考が現れても全然構わない。
そこから離れるのか?そこに留まるのか?
その時に任せればいい。
自然に現れる感情や動きに忠実になり、
普段の自意識や、コントロールから離れて、
自分と繋がる体験です。
また、
無心になること、
続けることで現れる、
とてつもない可能性に触れてくる体験となるかもしれません。
何が出てくるのか?
楽しみながら体験してみるのはいかがですか