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怒り 祈り
悪いものとして排除されがちな感情の1つに怒りがあります。
怒りを向ける人も、向けられた人も、突然現れる怒りには太刀打ちできないかもしれません。
それだけ怒りは強い力を持っているのでしょう。
怒りを持つこと自体は悪いことでもありません。
ただ、自分が怒りそのものになってしまうと、相手を傷つけ自分をも傷つけてしまうことになります。
身体は知っています。
怒りが現れる意味を。
ゲシュタルト療法には、怒りになってみるというワークがあります。
何故、怒りが起こるかを分析したり、怒りについて話すのではなく、
怒りを忌み嫌わず、興味を持って接し表現してみます。
「怒り」そのものになってみる、と何が現れるか?実験してみるのです。
また、フォーカシングのように、少し時間をとって怒りと共に佇むと、内にどんな感じが起こるのか?
興味を持って注意を向けてみます。
評価や判断、解釈などの考えが浮かんで来たら、それはそのままに、身体はどう感じているか?に焦点をあて直してみます。
怒りを表現することに抵抗を感じる方もいるでしょう。
怖い、格好悪い、恥ずかしい、馬鹿馬鹿しい、などの気持ちや感情が湧くかもしれません。
それはそれで、大切なあなたの気づきなのです。
その場で現れるものをけして無いものにせず、マインドフルな姿勢で関わる場。
幾層にも重なった心の内に、ゆっくり触れていく体験です。
そのままありのまま、現れるものに、ただ気づき、出会っていく過程で起こる力を信頼したセラピーを行っています。
怒りは、一体、あなたに何を伝えたいのでしょうか?