2019-02-10 15:24:00
悪い虫
日本では、乳幼児の夜泣きや、かんしゃくは、
体の中にいる「疳の虫」が、悪さをするからだ、という言い伝えがありました。
実際に、現代でも虫封じのおまじないや、祈祷をする、お寺や神社もあるようです。
あくまでも、困りごとの原因は「虫がいる」事であり、虫によって夜泣きや癇癪などの問題がおこっているというものです。
だから、退治すれば問題は解決するということですね。
これは、問題の外在化とも言えます。
外在化とは、問題を当事者から切り離し、対象化して問題解決のためにアプローチする方法です。
簡単に言えば、その人自身と問題を切り離すことです。
その子が問題ではなく、虫が子どもに影響を与えているという捉え方ですね。
本人を否定することのない優しい方法といえるでしょう。
また、何が問題なのか?が焦点化されるので、具体的な対策も見つけやすくなります。
大切なのは、捉え方を変えること。
実は、虫は悪者ではなく、成長する過程で必要なもの(見知らぬ人と身近な人を見分けることが出来る、自我が育つ)
と知ることで、疳の虫を退治するのではなく、その虫と上手く付き合っていく術を身に着けることができます。
子どものせいでもなく、親の育て方のせいでもない。
親自身が安心し、落ち着いて子育てに望むことが、子どもにも伝わり、
結果、安定していくという相乗効果を生み出すのです。
誰のせいにもしない、虫退治・・
実は深くて優しいセラピーともいえると感じます。
