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2019-01-27 12:23:00

バイタルサイン

バイタルサインと言えば、医療や介護に関わる方には、わかる医療用語の1つ。

 

生命兆候を意味するもので、基本として4つの測定がある。

それは、呼吸、脈、血圧、体温。

 

今日は、その中の呼吸について書いてみようと思う。

 

 

気持を落ち着かせる時は、深呼吸をするとか、流行のマインドフルネス瞑想等

呼吸に意識を向ける方法を活用している方も多いかもしれない。

 

 

呼吸は、

吸って吐いてのワンセット。

 

寄せては返す波のようなもの。

 

 

それに、ただただ意識を向けていく。

 

普段は、無意識に行わる呼吸だが、敢えて意識化することで、

心を落ち着かせる方法の1つとなる。

 

 

 

私は、今、どんな呼吸をしているだろう?

今まで、患者さんの呼吸を観察することはあっても、自分の呼吸を感じることはなかった。笑

 

 

呼吸を観察することは、自分を観察すること。

自分の中で何が起こっているか?に気づく、始めの1歩ともいえる。

 

 

今、ここで起る一瞬の出来事としての呼吸。

空気を取り入れて吐き出すという、単調な繰り返し。

 

 

息を吐ききると、次は、自然に息を吸い込んでいることに気づくだろう。

 

 

新しい呼吸が始まり、それは、繰り返されていく。

 

 

 

「呼吸」は、生理的な機能、命の源でもある。

 

 

生まれたばかりの、赤ちゃんは、お腹の中での生活を終え、

産声をあげることで、自分の呼吸が始まる。

 

まさしく、この世に生まれた証明ともいえる。

 

 

 

自分の呼吸を意識することは、

「私は今、ここに、存在していること」を確認することでもある。

 

 

日常で起る様々な出来事、他者との関係性で起る問題や葛藤、

自分に起る感情に巻き込まれそうな時、

 

 

他者と自分を分ける方法として、

自分に立ち戻る方法として、

自分を助けてくれるものとして、

私を確認するものとして、

頼りになる有難いものだと感じる。

 

 

あなたは、今、どんな呼吸をしていますか?

バイタルサイン