マインドフルネス
マインドフルネスとは、いま、起こっている経験に注意を向けていく力を発展させていくこと。
その過程で起こることに、評価や価値・判断を加えることなく、捕らわれのない状態でありのままに観ること。
東洋では仏教的な瞑想として長い歴史を持って実践されています。
一方、禅を学んだジョン・カバット・ジンが、西洋科学と統合させ医学・心理学的な臨床的な技法として体系化された、マインドフルネスストレス低減法は、うつ病や不安障害に効果のあるものとして、また生活の質を高めるものとして知られるものとなりました。
過去や未来への関連付けによって起こる評価から離れ、判断を加えず現在の瞬間を中心に置くことは、心理療法で言われる「脱同一化」と呼ばれる、自分の体験から少し距離を置く、スペースを作る技法に通じるものがあります。
また、今の自分の思考や感情などを、高い視点から客観的に観察する力が育つことで、適切な判断ができるようになり、感情を上手に扱えるようになります。
また、マインドフルネスはセラピーの場を離れても、時に起こる圧倒されるような思いや感情にも距離を置けるようになる方法として、また、心の内に深く潜っていくための下地にも繋がります。
そのために、セッションの中で、呼吸や気づきの3領域を実際に行っていきます。